為替の基本的な知識として最適☆☆☆☆

上野泰也の著書.為替についてよくまとめられた本.各国の通貨の実力や特徴,貿易収支と為替の因果関係,プラザ合意やリーマンショックなど為替の大幅な変動が絡む出来事に関する説明等々為替に関するあらゆることが書かれている.端的に書かれすぎているところもあるが得るところも多い本である.

投資スタンス

相場を読むカギとして実用的なものとしてシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の通貨先物を挙げている.これを見て,今後どちらに相場が動いていくと思う人が多いかという事が分かる.例えば円の買い建玉が多い場合は,投機筋は円高方向を予想しているということである.ただし発表されている建玉の数字はあくまで3日前のものであり,足の速いマネーが多い投機筋の建玉は,その後の3日間で大きく変わっている可能性もあるため注意が必要.

要求レベル

優しい.実用的な運用能力はあまり身に付かない.しかし為替を理解するうえで重要な事が多く書かれているため知識に不安があるならば読んで損はない.

この本の読み方

基本的な事が全て書かれているため為替について不安であれば買っておきたい書籍.これらを理解すると経済予測力が上がり,より経済ニュースがわかりやすくなる事は間違いないと思われる.