今後安全に資産運用していくための知恵☆☆☆☆

中原圭介の著書.仕手株だの,どんな相場でも儲けるだの様々な書物を出版している著者だが,この本は今後安定的に資産を増やしていく方法に重点を置いています.株のマニアではなくてサラリーマン勤めの一般人が対象となっています.その意味で無理をするな,FXでレバレッジを利かすべきではないとリスク管理に配慮した記述が多いです.しかしこの本のノウハウをきちんと吸収できれば相場で資産を半分にするようなへまは必ず無くせるでしょう.世界経済の洞察も鋭く勉強になります.

投資スタンス

確実性重視.ポートフォリオに組み込むものとして,日経平均のETFと外貨預金を勧めている.その理由は動きが読みやすいからである.どう読めばよいか具体的な内容は本書に書かれているがここでは割愛.

要求レベル

理解するのも実行するのも経済ニュースを良く見ているような人ならば易しい.資産を個人で管理しなければならない時代,経済情勢を把握するのは最早必須になったといえます.

サブプライムローンでの株価暴落原因

バブルの怖さがわかる一節⇒世界の金融資産の規模は1980年は12兆で,世界のGDP合計とほぼ同じだったが,2006年には167兆ドルになり,世界のGDPの3.5倍にまで膨らんだ.証券化されたサブプライムローンは全体でわずか1兆ドルに過ぎずすべてが不良債権化するわけではありません.ですが,180兆ドルの金融資産を暴落させるには十分でした.ましてや30兆ドルしかない欧米の実体経済をどん底に突き落とすには1兆ドルでも十分すぎたのです.