右肩上がりの経済の終焉を説いた本☆☆☆

中原圭介の著書,2009年以降の世界経済はどうなるのか?と正確な「経済予測力」を身に付ける方法に焦点を絞って書いた本である.エコノミストの言葉を鵜呑みにする事に対して警鐘を鳴らすと共に,どうすれば先を予想できる力が身に付くのかが述べられている.しかし歴史を知るだとか,哲学を学べだとか壮大な事を我々に要求してきます.

投資スタンス

投資というよりは今後の経済の舵取りについて筆者の意見が存分に書かれています.これからはアメリカ人が物を買わなくなるため低成長の時代がしばらく続くそうです.

要求レベル

並,説明は分かりやすい.この本では自分の頭で経済を考えようという気になります.

筆者との経済的観点の相違

この筆者は財政赤字のGDP比とかアメリカが永遠に貿易赤字を増やし続けるのは不可能とか貨幣経済をあまり理解していないような発言が目立ちます.アメリカが財政赤字になったとしても赤字はドル建てなのだからドルの買い手がいるうちはどんどん国債を発行しても構わないはずである.今後の方針としては日本や中国が断固としてドルを買い支えるのが良いと言っているのは私もその通りだと思うが,上記の理由でそれによるアメリカの財政赤字はそんなに心配しなくてもいいのではないか!