下方修正して暴落する株はある程度わかる

2月の決算は大体通期の企業成績の見通しが立つため下方修正,上方修正を企業が行いやすい.即ち株価の変動が大きくなりがちである.ここでどの株が上方修正・下方修正するのか,またその修正が株価に織り込まれているかどうかという事は事前にある程度予測が立つ.このあたりの事について解説する.

修正するかはIFIS株予報が参考になる

IFISには経常利益の進捗率というものが載っている.これはどれだけ会社の予想通りに利益が増加しているのかを四半期ごとに表したものである.この表を見て,今期の通期の経常利益目標を現段階では達成できそうにない会社はかなりの確率で下方修正するように思われる.例えば通期の経常利益目標が10億円なので第二四半期までに2億円しか稼げていないような会社はほぼ間違いなく下方修正する.

株価が織り込み済みか?

国際優良株であれば株価に修正分がかなりの割合で織り込まれている.そのため上方修正したとしても材料出尽くしと見なされ返って株価が下落してしまう事も多い.しかし中小の株であればそれほど織り込み済みではない.特にスクリーニングではじき出された割安株は危険である.PERやPBRでスクリーニングを行う人は多いが,そのスクリーニングで使われているデータが古いため実際には割安でない株がスクリーニング結果として表示されてしまう場合が多々ある.そのような株を個人投資家は何の確認もせず割安であるとして購入するため,分かりきった下方修正が出た場合でも業績が急に悪化したと思い込み売りに走るのである.その結果大暴落が起きてしまう.2010年2月の例ではハドソン,藤商事がある.この2つの銘柄はスクリーニング結果こそかなり良いものの,今期の業績は思うように進んでおらず,それは第二四半期までの経常利益進捗率を見れば明らかであった.しかしそのチェックを怠り割安銘柄だと判断して買いを行った人が多かったため,下方修正の結果株価が2割近く暴落してしまった.

結論

1.割安だと思い購入した中小株は決算前に業績をチェックして,危なそうであれば一旦売っておく事,あるいはそのような株に決算前に手を出さない事
2.経常利益の進捗率が良い企業は探すのは大変だが,見つけたら上方修正する可能性が高いのでチャンス