ETFのコストについて

投資信託よりも低コストで流動性が高いことが魅力のETFだが,米国株式市場や中国株式市場に上場しているETFも多く為替交換で損をする事が ある.ちなみに楽天証券の場合ドル⇔円の交換手数料が25銭であり,株の売買手数料が片道26.25ドルである.故に例えば100万円をドルに変えて、それをETFに投資して更にそれを円に戻すとなると大体1%の1万円は手数料として消えていく.さらにETFにかかる経費が0.5%とすると1年で1.5%経費がかかってしまう.しかし2年運用する場合は1年辺りの手数料が1%になり,3年の場合は0.8%程度にできる.景気が底を打ったと同時に長期投資を行えば,低成長の日本と比べて高いリターンが望めるはずである.1%を超える手数料は高すぎるので投資は最低100万円から行い,長期投資を前提(とはいっても景気の後退期にやるべきではないが)に行おう.

注目すべきETF

ここではコストが安く,動きが分かり易いETFをいくつかピックアップしていく.ETFの運用はそれなりに長期投資が基本となるので経費が安いということが最も重要である.その上で様々な国に投資できるETFを選択した.以下に紹介するものだけで基本的に十分なはずである.

VWO(バンガード・エマージング・マーケットETF)

欧州,アジア,アフリカ,ラテンアメリカの新興諸国を網羅するMSCIエマージング・マーケット・インデックスに連動する動きを目指すETF.経費は年率0.27%と新興国に投資するETFの中では非常にダントツに安く新興国に投資できる魅力的な商品.ただしリスクは高めなので注意

VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)

世界の企業に満遍なく投資をする商品.FTSEオール・ワールド・インデックスに連動した動きを目指す.経費は0.30%と安く,世界経済が回復しているかどうかで単純に売買の判断ができるため非常に理解し易い商品

VGK(バンガード・ヨーロピアンETF)

イギリス(3割)・ドイツ(15%)・フランス(15%)等欧州先進諸国を網羅するMSCIヨーロッパ・インデックスに連動した動きを目指す.ユーロ高ドル安の方向に為替が動けば投資冥利も増してくると思われる.経費は0.18%

VTI(バンガード・トータル・ストックマーケット)

米国株式に投資を行うETF,米国株式市場の時価総額の99.5%以上の株をカバーしている.すなわち全アメリカ株式に投資を行うETF.アメリカの景気回復は日本でもよく報道されており読み易い.経費が0.09%と圧倒的に安い

02800(トラッカー・ファンド・オブ・ホンコン)

ホンコンのハンセン指数に連動するETF,ハンセン指数は中国銀行や中国建設銀行など,中国の金融系が多く上場している.中国全般に投資するETFでは 経費が1%程度のものが多いが,このトラッカー・ファンド・オブ・ホンコンは経費が0.05%〜0.1%と非常に安い(運用する総資産額に対して経費が変動する)ただし取引には楽天証券の場合0.525%,マネックス証券の場合は0.41%かかり,これと為替スプレッドの0.15円を合わせると大体1年の運用だと1.3%程度のコストが掛かってしまう.しかし信託にかかる経費が非常に安いため3年間持てば0.5%ほどですむ.景気底入れを狙い買いを入れたい1つ.ただし中国の企業や景気が指標があまりなく良くわからないのが難点である.